女性とクレアチン
クレアチンは美容・肌に役立つ?飲む・塗る研究と女性の体づくり
クレアチンと美容、いま分かっていること
肌をすこやかに保ちたい。好きな服を楽しみながら、動きやすく力のある体も育てたい。美容のために大切にしたいことは、一つではありません。クレアチンが気になったら、自分の目標と研究で分かっていることを重ねてみましょう。
クレアチンには肌に関する研究があります。ただし、肌に塗る製品や細胞実験で観察された変化から、「飲めばしわがなめらかになる」「肌がうるおう」とは判断できません。今回確認した研究では、経口摂取による肌のハリや保湿への効果を判断する直接的な臨床根拠は限られています。これは、直接的な臨床根拠の少なさや複数成分製品の多さを挙げるJCADのレビューでも示されている課題です。
一方、筋力トレーニングと組み合わせた研究は、体づくりを考える女性にとって知っておきたい情報です。肌への期待と、運動を通じて育てたい力。それぞれを丁寧に見ていきます。
運動と組み合わせて、力のある体を目指す
美容のために運動にも取り組みたい、筋トレを続けて体力をつけたい。そんな目標があるなら、クレアチンの経口摂取の研究は検討材料になります。
Aguiarらの研究では、健康な高齢女性18人、平均年齢64.9歳をクレアチン群とプラセボ群に9人ずつ分け、両群が12週間、週3回の筋力トレーニングを行いました。無作為化二重盲検試験で、クレアチン群では筋力や除脂肪量・筋肉量の増加がより大きく見られました。一方、体重と体脂肪率には、どちらの群も有意な変化がありませんでした。
少人数の高齢女性を対象とした結果なので、若い女性にも同じ変化が起こるとは言い切れません。また、肌や見た目を調べた試験ではなく、引き締めや痩身を直接示したものでもありません。それでも、運動とともに力を育てたい人には前向きな検討材料になります。幅広い研究の整理は女性のためのクレアチン入門で紹介しています。
肌の研究は「塗る」と「細胞」を分けて読む
肌に塗る研究では、Sanzらが、敏感肌で目尻のしわがある女性32人を対象に美容液を調べています。リンゴ由来の幹細胞抽出物、尿素、クレアチン、ペプチドを含む製品を1日2回、28日間使用し、しわ、真皮密度、弾力の改善を報告しました。
肌への応用を考えるうえで興味深い結果ですが、複数成分製品の研究です。クレアチン単独や経口摂取の効果に分けることはできません。また、確認した抄録からは、無作為化やプラセボとの比較の詳細は分かりません。
細胞の研究もあります。Mahajanらは、実験室で培養したヒトの皮膚の線維芽細胞に、クレアチンまたはニコチンアミドを先に与えると、過酸化水素による細胞老化の指標が抑えられたと報告しました。刺激を与えた後の処置では効果が見られませんでした。肌の細胞にどう働くのかという問いにつながりますが、人が飲んだ場合の試験でも、目に見える肌の変化を確かめた研究でもありません。
研究の方法で、答えられることが変わる
「美容に関する研究がある」という言葉だけでは、飲むサプリメントを選ぶ根拠は読み取れません。対象と使い方、何を測ったかを並べると、期待できる範囲が見えてきます。
| 研究 | 方法と対象 | 分かったこと | 読み取れる範囲 |
|---|---|---|---|
| Aguiarら | 高齢女性18人・経口摂取と筋トレ | 筋力・筋肉量の増加を支持 | 経口摂取の肌効果は未評価 |
| Sanzら | 女性32人・複数成分美容液 | しわ・弾力などの改善を報告 | 経口摂取の肌効果は示さない |
| Mahajanら | 培養したヒト皮膚細胞 | 事前処置で細胞老化指標を抑制 | 経口摂取の肌効果は示さない |
これらは成分に関する研究であり、KYNDの完成製品の効果を検証したものではありません。
自分の目標に合わせて、日々の習慣へ
筋力や体力を育てたいなら、続けられる筋トレ、食事、休息を整えながら、クレアチンを取り入れるか考えてみましょう。「どんな動きができるようになりたいか」を決めると、体重だけに頼らず、日々の変化を見つめやすくなります。
肌のハリや保湿が主な目的なら、肌の研究を別に捉えることが大切です。体内の水分と肌の保湿は、評価する指標が異なります。体重の動きが気になる方は、クレアチンと体重・水分の関係も参考にしてください。
サプリメントは製品によって配合や仕様が異なります。研究で使われた条件をそのまま自分の習慣に当てはめず、選ぶ製品の表示を確認し、生活に合う取り入れ方を考えましょう。
KYNDで、自分に合う一杯を考える
体づくりを長く楽しむには、味の好みも大切な選択軸です。選び方を整理したい方には、クレアチンの商品選びガイドが役立ちます。
KYNDは無味とラズベリーレモン味の2タイプを開発中で、成分量・形態・配合・品質や認証・価格などの最終仕様は未確定です。
いつもの飲み物に合わせるタイプが気になる方へ。
味のある一杯を楽しみたい方へ。

参考文献
- Aguiarら:高齢女性の筋力トレーニングとクレアチン(2013年刊行、2012年オンライン公開)
- Sanzら:複数成分美容液と肌の評価(2016年刊行、2015年オンライン公開)
- Mahajanら:皮膚線維芽細胞の実験(2021年)
- JCAD:塗布・経口クレアチンと肌に関するレビュー(確認できた導入・今後の研究・結論および経口摂取に関する抜粋を参照)